ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。
「自給1000円!?こんなに単純な仕事なのに…」
それに、子供たち相手にするバイトってなんか楽しそうだし!
どうせなら楽して金もらったほうが都合がいいしね!
…なんて、ダルがりの性格も出てしまうわけで。
でも、このバイトほんとに良いかも!
とにかく、応募してみようかな。
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「え?遊園地でのハロウィンのバイト?」
「そう!しかも自給1000円で、スタンプ押すことが仕事っていう、すっごい楽ちんなバイトなの!」
…バイトをするって決めてから一週間、美佐子にバイトのことを話した。
なにか始めるなら、面接受かってからがいいかな、って思ってたから、こんな時間になっちゃったけど。
「ふーん…。あんた何も言ってこなかったから、もうそのことは頭にはないんだと思ってたわ」
「そんなことないよ。ちゃんと電話して、面接も受かってきたんだから」
「へー…」
バイト先でもらったマニュアル。
チーフの人もいい感じの人で、これからやっていけそうな気がする。
「まぁ、あんたが暇暇言わなくなるんならそれでいいよ。頑張ってね」
「な、なにそれ!」
「そのまんまだけど」
ふん!美佐子のバカ!!!
…でもまぁ、今日は記念すべきバイト一日目だし、さっそくひと肌脱いできますかな。