ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。
…わたしは、真大の幸せを願うこととは反対に、自分の願いを一つだけ入れていた。
まさかこんな形で帰ってくるとは思わなかったから…。
なんて、書いてあるんだろう。
『今日は最終日です。真大と離れるのが嫌です』
わたしは、こんなことを書いたんだ。
それに対して、真大は…。
ページを開く指が震えた。ぺら…と、次のページの左側をそっと見てみる…。
そこには、前のページに書かれていた文字よりも少しだけ、遠慮したような文字。
『じゃぁ、もっと結のこと教えて。とりあえず、連絡先から』
「……っ!」
もっと、結のこと教えて……―
「…結には、元気をもらってたから。俺も、なにか返さないと」
「…まひ、ろ…」
「これからな」
「…っ!」
「これから、俺も結に、返すから」
真大………―――