ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。
「…こ、これは、ずるいよ真大…」
「は!?なんでだよ!俺頑張ったんだぞ、マジで恥ずかしい!!」
「なんで真大が恥ずかしいの!?子どもか!」
「子どもが子どもいうな、子ども!!」
「なによ!真大のばか!!」
ハロウィンの夜。
世に潜むおばけたちが、わたしの味方をしてくれたのかな。
星が輝く空の下、真大はわたしにストールをかぶせて頭を撫でてくれた。
「…真大」
「…なに」
頬杖をついて、わたしの隣に座る真大も
実はわたしよりもずっと子どもな真大も
わたしより恥ずかしがりやな真大も…。
「すきだよ」
「…うるせーよ。知ってる……」
…見えないけれど、きっとこの先
わたしが見たことない真大を、見せてくれるのかな?
「そうだ真大。わたしの連絡先、教えてあげるね」
「…調子のんな、バカ」
そう言って 真大は
少し震えた手で わたしに携帯を手渡した。
happy Halloween~**
【END】