ひねくれ者が集まって。
「嫌。で、次の質問は?」

私も(絶対怖くないけど)神崎颯に睨み返したあと、冬月蓮に視線を移した。

「ちょっとした問題って何?」

・・・そうきたか。

でも、ひとつ確信した。

私、絶対に冬月蓮のこと苦手だ。

「・・・担任の先生をクビにしちゃっただけ。」

アイツは・・・まぁクビになってしまっても仕方のないやつだと思うけど・・・。

「・・・悪魔・・・。」

っ!

ちょっとっ!

一ノ瀬透っ!

今絶対に‘悪魔’って言ったでしょ!!

私、地獄耳なんだからねっ!

聞こえちゃうんだから!

・・・別にいいけど。

「どうせ私は悪魔ですっ・・・。」

もう、他人にどう思われようと構わないわよ。

「じゃぁこれが最後の質問だ。」

お。

やっと開放されるっ!

「どうして君の情報はブロックされているんだい?」

冬月蓮・・・。

その笑顔、怖いです。

というか。

「知らないわよ・・・そんなもの。」

私が吐き捨てるように言えば全員が少し、驚いていた。

でも、知らないんだもの。

「おい、嘘言ってんじゃねえよ。」

神崎颯が疑い深い目で見てきた。

その目・・・嫌いだ。

「嘘じゃないし・・・。」

ポツリと。

呟くように言った。

嫌だ。

この感じ。

いろんなモノをひとつのなべにぶち込んでグツグツ煮ている感じ。
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