ひねくれ者が集まって。
「・・・馬鹿。」

え・・・。

透って時々毒舌よね。

「・・・美華のこと。本気で心配してたんじゃない?」

わ、たし?

私のこと?

心配?

「・・・本当に?」

「たぶん。」

・・・うれしい。

うれしい!

どうしよう!

私のこと心配してくれるなんて・・・。

仮に嘘でも誰かに大事にされている。

そう思えるなんて、すっごく幸せなことだと思う。

「・・・ついたよ。」

あ、ほんとだ。

「ありがとう、透。」

「ん。」

そのまま、反対方向に歩いていく透。

・・・さてと。

「失礼します。」

そう言って保健室に入ると。

「美華たん!おっそーい!」

どしょっぱなで城ノ内ゆりあさんが出てきた。

「あ、ごめんなさい。」

遅刻したかも。

「どーせ、颯様といちゃらぶしてたんでしょ?」

颯様?!

というか、いちゃらぶって何?!

「あの、城ノ内ゆりあさん。いちゃらぶって何ですか?」

「ゆりあでいいよん♪」

いや、あの。

今はそこじゃなくてね。

「美華ちゃんって、今颯君と付き合っているんでしょ?」

・・・はあ?!

「え?!野々原愛さん今何と?!」

「愛でいいよ!」

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