ひねくれ者が集まって。
「じゃ、私教室戻ります。」

これ以上、この不穏な空気の中に居たくない。

早く、出たい。

「じゃっ、俺が送ってやるよ。」

・・・はぁ?!

いやいやいやいやいや。

この空気の元はあなたですからね?!

できれば行きたくないなー。

なんて、思ってみるけど。

「小桜?早く行くぞ。」

羽月先生はすでに行く気マンマンみたい。

もう、なんて言ってもムダなんだろーな。

「・・・今行きまーす。」

早く教室帰りたい。

「じゃーね美華ちゃん。」

「バイバーイ。」

唯一の救いは、この二人が深く気にとめてないところかな。

「うん。またね。」

さて、さっさと教室へ戻りますか。

「・・・。」

「・・・。」

・・・気まずい。

何か話した方が良いのかもだけど、話題がない。

あー・・・。

困った。

「おい。」

「はい?!」

びっくりした。

「お前、さっきのこと信じてんのか?」

“さっきのこと”

それって“あのこと”かしら?

そんなの。

「信じているわけないじゃないですか。」

そんなこと、今までたくさん言われた。

でも、全部ウソ、だったのに。

「信じた方がいいぞー。」

・・・この先生は知ってそう。

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