ひねくれ者が集まって。
「蓮君っ!秘密って言ったじゃんーっ!」

・・・ごめん日向。

私も見たかったなんて思っちゃった。

《キーンコーンカーンコーン》

あ、6時間目の始まりか。

そう思った瞬間。

「じゃー帰るかー。」

・・・え?

今葵、帰るって言った?

「そうだね。」

え?!

蓮まで?!

さも当たり前かのように言ってるんですけどっ!

「あの、授業は?」

もしかして6時間目ないとか?

「・・・サボり。」

透まで・・・。

と言うかサボりって!

こんな堂々とするようなもんじゃないと思ってたんだけど。

そもそもさ。

「成績、下がっちゃうよ?」

私は下がると困るんだけど・・・。

「あ、あのね。ここはテストと提出物で成績決まってるから。安心して。」

ここ、成績の付け方に絶対問題あるじゃない。

それに。

「日向はどうするの?」

日向、英語悲惨だったけど・・・。

「ちょ、美華ちゃん!僕だけ頭悪いんじゃないからねー?!」

え?

「そうなの?」

「そうだよ!颯君は鑑賞能力無いし!」

え?

颯でもできないことあるんだ。

意外だな。

「葵君は国語僕よりひどいし!」

ああ。

説明苦手とか言ってたしね。

「透君は家庭科の実技試験とか散々だし!」

料理できないんだ・・・。

意外すぎる。

「蓮君だって美術の作品ひっどいんだからね!」

うわぁ・・・。

蓮にできないことなんて・・・。

あったんだ。

って蓮!

顔!

と言うかみんな顔が怖いって!

黒いって!
< 106 / 144 >

この作品をシェア

pagetop