ひねくれ者が集まって。
「「「ただいまです!」」」

・・・?

したから大人数の声が聞こえてきた。

・・・誰?

・・・。

・・・。

・・・あ。

下っ端君達か。

にしても“ただいまです!”って。

ただいまでいいと思うんだけど。

「あー!皆来たね!僕下行って来る!美華ちゃんも行くー?」

「ええ。」

そう言って、立ち上がる。

正直言って、日向の居ない部屋って不安だ。

なんか、ずーっとシーンとしてそうと言うか。

誰も喋らない気気がするのよね。

そう考えると、日向ってすっごく重要じゃない?

特に私にとっては。

「じゃあ行って来るねー!あ、透君僕の分食べちゃダメだからねー!」

日向はそれだけ言って、私と一緒に部屋を出た。

・・・透って、食いしん坊なのかしら?

そんなことでさえ、聞けない私はどうかしている。

・・・。

子供の頃は、素直すぎた。

なんでも顔に、行動に、口に出ていた。

でも、そのせいで・・・。

たくさんの人に迷惑をかけた。

何が、どれが、引き金になるのかわからない。

だったら。

何にも触れず、ただ聞いているだけで良い。
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