ひねくれ者が集まって。
「美華ちゃん日向。そろそろ戻って来ないと冷めちゃぅよ?」

全員の名前を聞き終わった頃に蓮登場。

・・・あ。

何か作ってもらってたんだ。

忘れてた。

「美華ちゃんそろそろ戻るー?」

「うん、そうする。バイバイ皆。」

一度皆にニコッと笑いかけてから階段を上がる。

あー、楽しかった!

皆の名前ももう顔見たら言えるし。

・・・。

まさか、こんなところで役立つなんて。

思いも寄らなかったけれど。

ちょっとは意味があったって事かしら?

まぁ、向こうからしてみれば、意味なんてないのだけれど。

私としての意味は、あるのかも。

「ただいまーって僕のはぁぁあああ?!」

いろいろ考えているうちに、幹部室についたのだけれど。

日向、うるさい。

「日向ー。お前のホットケーキはすでに透の腹の中だよー。」

・・・本当だ。

日向のお皿と透のお皿が空っぽだ。

他の皆はまだ食べてないみたいだけど。

「何で僕のはないのー?!」

「だから透が「そーじやないって颯君っ!」」

え?

違うんだ。

「皆なんで僕のホットケーキを守ってくれなかったのさー!」

・・・ホットケーキを守るって。

どんだけホットケーキ好きなのよ。

「しょうがねーだろ。透がジャンケンで勝っちまったんだから。」

え?

「ジャンケン?」

「ああ。透と俺と葵でジャンケンして透が勝ったから二枚目をやった。」

「・・・そう。」

颯、涼しい顔して説明してるけど、くだらなすぎる。

高校生にもなって、ホットケーキでジャンケンって。

しかも負けてるし。
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