ひねくれ者が集まって。

慣れていくもの

「美華ちゃーん!おはよう!」

朝、家を出ると早々に日向が出迎えてくれた。

・・・今、7時だけど。

「日向、何時からここに居たの?」

日向って、今だにつかめない。

いや、誰一人としてまだつかめてないけれど。

私は、一番つかみにくいのは日向だと思う。

まだ、優しい顔しか見たことがないから。

その表情の裏に何か隠していそうだ。

「んー。6時50分くらいかなー?」

「・・・そう。」

10分、か。

長いのかしら?

短いのかしら?

私の感覚だと、よく分からない。

「私、毎日7時にここに来るから。」

だから・・・。

“今まで通りに来て”

“もっと早く来て”

“もっと遅く来て”

私はてどれを、言いたかったのかしら?

しかも。

「うん。分かったー!」

日向は答えを言ってくれない。

この質問の答えは、日向が決めるのに・・・。

妙にもやもやする感情の中、私と日向は学校へ向かい足を進めた。
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