ひねくれ者が集まって。
「終わったぁ!!」

日向がチャイムの瞬間に飛び跳ねた。

テスト中寝てたくせに。

ちゃっかりチャイムだけ聞こえてるとか。

どんな耳してんのよ。

「・・・テスト、出来た?」

うーん。

なんて言うか・・・。

透の質問っていつも目を見て聞いてくるのよね。

蓮もそうだけど、蓮は多分意図的に。

でも透は、本能がそうさせてるって感じがするのよね。

まぁ、だから透の質問には偽りなく答えなきゃいけない気がしてくるのよね。

だから。

「思ったより簡単だったわ。」

こういう強気な言葉も、口から出てきちゃうのかしら。

「え?!か、簡単だった?!」

「うん。」

日向驚きすぎ。

それにテストだって、50点は選択問題だったし、30点は基本的な単語と英文で、残りの20点が異様に難しい発展問題。

だから、普通に勉強すれば30点は取れるし、毎回このテストやってるなら選択問題を2しか選ばないから80点は余裕だと思うのだけれど・・・。

「日向って既に何回か実験台にされてるの?」

もう絶対なってるでしょ。

アルファベットを順番通りに書けないくらいだし。

「へっへーん!それが毎回助かってるんだよねー!」

「え?!」
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