ひねくれ者が集まって。
制服を脱いでワンピースを着る。

少しぶかいが目立つほどではない。

ご丁寧にも全身鏡と洋服をかけるハンガーまであった。

まあ、ハンガーは遠慮無く使わせてもらっている。

全身鏡を見るとネックレスがキラリと光った。

私がずっと、肌身離さずつけている小さな桜の花の形をしたシルバーとピンクのネックレス。

「目立つな・・・。」

手入れだけはしっかりしてたので無駄にキラキラ光ってしまう。

私はそれをはずして、スクールバックの中のポーチに入れておいた。

ついでに髪を軽くくしでといて、もう一度全身をチェックする。

まあ、特に気になる点はないだろうと自分の中で勝手に完結する。

ああ、今から下へ降りるのか。

柄にもなく緊張しそうだ。

まぁ、変に猫をかぶっても意味はないし。

自然体で行こう。

そう、自分に言い聞かせて。

ドアノブに手をかけた

~小桜美華side END~
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