ひねくれ者が集まって。
~海馬日向side~

美華ちゃんが着替えに行ったので僕らは下に降りる事に。

ちなみに華龍は、幹部5人に下っ端50人という比較的少ない人数の族だ。

だから今日は全員が倉庫に集まっていても少なく感じるのかもね。

下に繋がる階段を降りる。

僕の前には、颯君の背中がある。

・・・何時も思うけど、颯君は独特のオーラを発していると思う。

やっぱりすごいな、颯君。

ここに居るのは幹部だけでなく下っ端の人までもが、心のどこかに闇を抱えているのだから。

そして、その全員が、颯君のことを心の底から信頼してる。

これは誰にでも出来る事じゃないと思う。

でも、その点に関しては、美華ちゃんも負けていないと思う。

彼女は誰も寄せ付けないようなオーラを発している。

掴もうとしても逃げられる。

まるで自由気ままな猫だ。

なのに、彼女の笑顔ひとつで回りに花が咲いてるようになる。

一つ一つの言葉が心の中に沈んでいく。

だから僕は、彼女を華姫にしたいとおもったんだ。
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