ひねくれ者が集まって。
下につけば下っ端君たちは既に整列していた。

まぁ整列と言ってもただ座っているだけなのだけれど。

そして下の階にはちょっとしたステージがある。

まぁ、床が一部高くなっているだけなんだけど。

僕等はゆっくりと、しっかりと歩きながらそのステージに立つ。

その瞬間、ざわついていた室内が静まり返る。

「昨日も話したがもう一度言う。小桜美華を、華姫にしたい。」

全員が息を飲むのが解かる。

そう。

それくらい、大きなことなのだ。

暴走族の世界で、姫を作ると言うことは。

姫を守る者は、己の命を懸けて守らなくてはならない。

姫になった者は、沢山の危険に付きまとわれなくてはならない。

そして姫は、そのチームの強味であり、弱味にもなる。

だからこれは、このチームの運命を分ける交差点。

絶対に、道を間違えてはならない。
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