ひねくれ者が集まって。
「だが、これは俺ら‘幹部’の意見だ。これだけの人数のたった5人の意見に過ぎない。だから、お前らも判断してくれ。俺らは、その意見をねじまげるつもりなんて、喪等無い。」

きっと。

颯君が慕われるのは僕等全員の事を、ちゃんと一人の人間として見てくれているからだろう。

僕等には、そんな当たり前がなかったのだから。

少なくとも、僕には・・・。

コツン―――

と、階段から一人の少女が降りてくる。

これだけの人数を目の前にして、決してペースを乱すことなく。

規則正しい足音が終われば、まっすぐこちらへ向かってくる。

ステージの目の前までこれば颯君が。

「華姫になるにはこいつらの同意が必要だ。だから。こいつらにもお前のことをちゃんと話せ。」

彼女は数秒黙った後不気味に笑い。

「じゃあ、偽りなんて必要ないわね。」

と、言い放った。

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