ひねくれ者が集まって。
~小桜美華side~

さて、何を言おうか。

まぁ、自己紹介といきますか。

「はじめまして。小桜美華。高校1年生です。」

全員の視線が私に集中するのがわかる。

「昨日半分脅されて、華姫になれと言われてこの場に居ます。」

嗚呼、どうしよう。

顔がにやけてしまう。

「最初は華姫になんて、なりたいと思いませんでした。」

周りの人がざわつくのがわかる。

そりゃあそうだ。

華姫になるために話しているのに、なりたいと思わなかったなんて。

矛盾している。

「ここって、素敵な場所ですね。」

はたまた、何を言い出すんだ。

自分でも、解からない。

頭の中での整理がつかない。

本能のままに、言葉が出てくる。
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