ひねくれ者が集まって。
そこで私はステージから飛び降りた。

「私も、ここに居させてください。華姫に、ならせてください。」

深く深く、頭を下げる。

静まり返ったまま、数秒が過ぎる。

そして、聞こえてきたのは。

「オレッ!!」

誰とも知らない、男の人。

頭を上げて、まっすぐに前を見る。

「美華さんにっ華姫になってもらいたいですっ!!」

嗚呼もう。

なんてうれしい事を、言ってくれるのだろうか。

たった一人、自分を認めてくれる人が居る。

これがどんなに、勇気をくれるか。

「っ!ありがとうっ!!」

私には、感謝の言葉しかいえないけれど。

伝えよう、溢れんばかりのこの気持ちを。

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