ひねくれ者が集まって。
「全員に聞く。美華に華姫になってもらいたい奴は、挙手しろ。」

颯の言葉に、全員がサッと手を挙げる。

「・・・う、そ・・・。」

本気、で?

「だとよ。お前は今日から、華姫だ。」

いいの、かな。

私なんかが、こんな素敵な場所に居ても。

「いいの?私が・・・。」

華姫になっても。

「つーか俺、美華さん以外の人が華姫になるなんて、認めませんっ!」

そう、言ってくれたのはうれしい事を言ってくれた、深い青色の髪をした彼。

「・・・っ!君!名前と年は?」

出来るだけ明るく、彼に問う。

「高峰空斗《タカミネアキト》っ高1ですっ!」

高峰空斗・・・。

「よろしくねっ!アキっ!」

私が名前を呼べばとてもうれしそうに。

「はいっ!」

と答えた。
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