ひねくれ者が集まって。
「ねーねー。君転校生ちゃんでしょー?!」

・・・。

なんだこの声。

例えるなら、そう。

壊れて耳障りなスピーカーの音のようだ。

ああ、煩い。

「ねーねー。転校生ちゃんなんでしょー??」

黙っててほしいと思うのは私だけだろうか。

とりあえず、一刻も早くこの男の子を黙らせなくては。

私の耳にはただの不快音としか聞こえてこないのだから。

「はい。小桜美華です。」

うん。

これで良しっと。

「じゃー美華ちゃん。今から屋上行こうか。」

・・・はい?

え?

え?!

今、授業中よね・・・?

「そーれ!GOGO!!」

ちょちょちょっ!

何で?!

何で私引っ張られてるの??

何でこんなに力強いの??

何で他の4人も何も言わないの?!

何で教室から出てるのー!!
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