ひねくれ者が集まって。
私はまっすぐに自分の部屋へ行く。

私の部屋は最上階全体。

無駄に広い部屋で、静にすごし始めた昨日。

玄関の鍵は、きちんとかかっているか確認してから部屋に入る。

カウンター式のキッチンで夕飯としてコーヒーを2杯飲む。

これで満腹だ。

そういえば・・・。

どうして颯は私が住んでいるマンションを知っていたんだろう。

・・・まぁ、いっか。

説明する手間が省けたと思えば。

不意に、ケータイの無機質な着信音がする。

バックの中から薄いピンクのケータイを取り出す。

ディスプレイには‘流星《リュウセイ》’の文字。

出なくちゃ。

出なくちゃ。

解かっているけど・・・。

どうしても、手が震える。

ボタンが押せない。

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