ひねくれ者が集まって。
そして、流れでそのまま屋上に来てしまった。

嗚呼もう。

何だって言うのよ。

「あの。私に何か用事ですか?」

早く返してほしいんだけど・・・。

「あ、うん。用事だよー!でもその前に自己紹介!僕の名前は海馬日向《カイバヒナタ》。美華ちゃんと同じ1年1組だよっ!」

さっきからずっと喋っているクリーム色の天然パーマっぽい男の子は海馬日向君らしい。

うん。

全くもってどうでもいいから。

聴いていないから。

「じゃぁ次は俺ね。名前は大羽葵《オオバアオイ》。女の子大好き。あ、予約制だから、早めに予約しといてね。クラスは同じだよ?ヨロシクね。」

大羽葵と名乗る男は真赤な髪。

耳には穴が3つほどあいている。

というか予約制ってなんなんだ。

この人はいったい何の話をしているの。

いかにも遊び人って感じだけれど。

「・・・一ノ瀬透《イチノセトオル》。クラスは1年1組。」

一ノ瀬透という男は深めの青色の髪をしている。

カッターシャツのボタンは3つも開けられていて腕にも首にも耳にもアクセサリーがジャラジャラとついている。

なんか、喋り方とのギャップがすごい。

これで居て顔がいいので似合ってしまう。

なんて憎らしい奴だ。
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