ひねくれ者が集まって。
~蓮side~

「「「「颯さん。お帰りなさい!!」」」」

下から声が聞こえる。

美華ちゃんを送ってきた颯が帰ってきたようだ。

少しすれば、幹部室のドアが開く。

「お帰り、颯君!!」

まずはじめに挨拶をするのは日向だ。

これはもう、お決まりになっている。

「ただいま。」

それだけ言うと、黒いソファーに座って、タバコを吸い始める。

やっぱり颯はすごい。

そうしているだけで絵になってしまう。

「美華ちゃんの家はどうだったのー?」

葵の間延びした声が、妙に響く。

本当に、驚かされるよ、彼女には。

「ああ。本物はでかかったな。」

「さすが、だね。」

ここで初めて会話に入る。
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