ひねくれ者が集まって。
「1年1組、神崎颯《カンザキハヤテ》。いいか。ぜってー俺に話しかけんな。触んな。近寄るな。」

鋭い目でギッと睨んできたのは神崎颯と名乗る人物。

かなり明るい金髪が柄の悪さを倍増している。

ピアスは右に4つ左に4つ。

どう考えても不良の部類にはいると思う。

そして、そんなに嫌なら連れてこないでほしい。

こっちだっていやいやなんだから。

「まぁまぁ。颯、女の子にはもっとやさしくしてあげてよ。あ、俺は冬月蓮《フユツキレン》。クラスは1年1組。よろしくね?」

冬月蓮は薄い紫の髪にに赤色の眼鏡。

左手でスマートフォンを操作しながらうそ臭い笑みを向けてくれている。

「・・・で?私に何か用事ですか?」

本当、めんどくさい。

早く帰りたい。

「まぁ、落ち着いてよ。ね?」

冬月蓮になだめられて思わず黙ってしまう。

ああ。

そうか。

私はこの笑みが苦手なんだ。

「・・・手短に用件をお願いします。」

どうしても。

苦手だ。

「では、単刀直入に聴くよ?君はいったい誰なんだ?」
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