【完】白衣とお菓子といたずらと
「うん、今日は帰らないから」
この時間の連絡に電話の相手は、彼女の行動を予想しているみたいだ。
すんなりと話しが進んでいる。
「どこって、彼氏のところだよ」
――
―――ガタっ!
思いもしなかった美沙の発言に、持っていたマグカップを誤って落とそうとした。ギリギリで阻止して、なんとか中身を零さずにテーブルに置く事ができた。
いや、だって普通はさ、彼氏の家に泊まるってバカ正直に話さないよな。だから、俺の所に泊まることは内緒だとばかり考えていた。
「じゃあね、お父さん。もう切るよ。おやすみなさい」
俺の動揺を他所に、彼女は淡々と話を進めている。
特に揉めている様子も無かったし、問題なかったんだろうか。彼女の父親は、きっとこんな事実聞かされたくなかっただろうな。
電話を切って、テーブルに置く姿をじっと見つめながら、彼女の父親に同情した。少し気の毒に思えてきた。
この時間の連絡に電話の相手は、彼女の行動を予想しているみたいだ。
すんなりと話しが進んでいる。
「どこって、彼氏のところだよ」
――
―――ガタっ!
思いもしなかった美沙の発言に、持っていたマグカップを誤って落とそうとした。ギリギリで阻止して、なんとか中身を零さずにテーブルに置く事ができた。
いや、だって普通はさ、彼氏の家に泊まるってバカ正直に話さないよな。だから、俺の所に泊まることは内緒だとばかり考えていた。
「じゃあね、お父さん。もう切るよ。おやすみなさい」
俺の動揺を他所に、彼女は淡々と話を進めている。
特に揉めている様子も無かったし、問題なかったんだろうか。彼女の父親は、きっとこんな事実聞かされたくなかっただろうな。
電話を切って、テーブルに置く姿をじっと見つめながら、彼女の父親に同情した。少し気の毒に思えてきた。