【完】白衣とお菓子といたずらと
「……あの、今日はお話があって伺わせて頂きました」
「……」
お父さんとじっと見て話し始めた。無言のお父さんに緊張感がさらに増してくる。
美沙も隣で見守ってくれている。……男を見せろ、俺。
「美沙さんと結婚させてください。お願いします」
1番伝えたい一言を、余計な言葉は付け加えずに伝えた。
お願いしますの言葉と同時に俺は頭を下げた。表情の変化を見るのが恐くて、なかなか顔をあげられない。
けれどずっとこうしているわけにもいかず、恐る恐る顔をあげた。
……え?笑っている?
目の前に座っているお父さんは、意外な表情をしていた。
ニッコリと笑っているわけではないが、口角を少しあげて微笑んでいる。
目が合うと、今度はお父さんが頭を下げた。
「娘を……よろしくお願いします」
……へ?
予想外にあっさりと出た許しに、俺は拍子抜けして口が開いたまま声が出なかった。
「……」
お父さんとじっと見て話し始めた。無言のお父さんに緊張感がさらに増してくる。
美沙も隣で見守ってくれている。……男を見せろ、俺。
「美沙さんと結婚させてください。お願いします」
1番伝えたい一言を、余計な言葉は付け加えずに伝えた。
お願いしますの言葉と同時に俺は頭を下げた。表情の変化を見るのが恐くて、なかなか顔をあげられない。
けれどずっとこうしているわけにもいかず、恐る恐る顔をあげた。
……え?笑っている?
目の前に座っているお父さんは、意外な表情をしていた。
ニッコリと笑っているわけではないが、口角を少しあげて微笑んでいる。
目が合うと、今度はお父さんが頭を下げた。
「娘を……よろしくお願いします」
……へ?
予想外にあっさりと出た許しに、俺は拍子抜けして口が開いたまま声が出なかった。