【完】白衣とお菓子といたずらと
見つかってしまいました
左足の固定が取れて5日、明日は日曜日だからリハビリも休みになる。
荷重しないでの歩行にも慣れてきて、病棟内も松葉杖でうろうろ出来るようになった。
患者さんに会わないように、最小限しか病室から出てはいないけど。
リハビリ室でリハビリをするようになってからも、小川さんとの何とも言えない関係は続いていた。
いや、俺は嬉しいけど。
だいたい1日おきには、ここを訪れてくれている。
1人舞い上がっているけれど、彼女の想い人は俺じゃない人だと思うと、切なくもなってくる。
「明日は休みでしょ?何か予定あるの?」
いつものように、俺のベッドの傍に座って、もぐもぐと口を動かしている彼女に尋ねた。
小川さんのプライベートに興味があった。
普段何をして過ごしているんだろうって。病院内でしか会うことがないから。
「明日は買い物に行く予定です。介護士の赤星さんって、知ってますよね?彼女と買い物に行く予定なんですよ」
彼女の口から出てきたのは意外な名前だった。接点があったのか?
「赤星さんって池田の彼女でしょ?仲良いの?」
「んー、2人で出かけるのは初めてですね。ちょっと買い物に付き合ってもらう約束をしていて。池田さんに昼間だけ貸してくださいってお願いしました」
そうかリハスタッフだからこそ、面識があるのか。池田の彼女だからこそ。
そして俺的には、お願いしてあいつが許すのが意外だった。
折角の休日、一緒に過ごしたかっただろうに。
「よくお許しが出たね」
俺が尋ねると、その時の状況を思い出したのか、小川さんが笑い出した。
荷重しないでの歩行にも慣れてきて、病棟内も松葉杖でうろうろ出来るようになった。
患者さんに会わないように、最小限しか病室から出てはいないけど。
リハビリ室でリハビリをするようになってからも、小川さんとの何とも言えない関係は続いていた。
いや、俺は嬉しいけど。
だいたい1日おきには、ここを訪れてくれている。
1人舞い上がっているけれど、彼女の想い人は俺じゃない人だと思うと、切なくもなってくる。
「明日は休みでしょ?何か予定あるの?」
いつものように、俺のベッドの傍に座って、もぐもぐと口を動かしている彼女に尋ねた。
小川さんのプライベートに興味があった。
普段何をして過ごしているんだろうって。病院内でしか会うことがないから。
「明日は買い物に行く予定です。介護士の赤星さんって、知ってますよね?彼女と買い物に行く予定なんですよ」
彼女の口から出てきたのは意外な名前だった。接点があったのか?
「赤星さんって池田の彼女でしょ?仲良いの?」
「んー、2人で出かけるのは初めてですね。ちょっと買い物に付き合ってもらう約束をしていて。池田さんに昼間だけ貸してくださいってお願いしました」
そうかリハスタッフだからこそ、面識があるのか。池田の彼女だからこそ。
そして俺的には、お願いしてあいつが許すのが意外だった。
折角の休日、一緒に過ごしたかっただろうに。
「よくお許しが出たね」
俺が尋ねると、その時の状況を思い出したのか、小川さんが笑い出した。