【完】白衣とお菓子といたずらと
「いや、お許しもらえませんでした」
「……え?どういうこと?」
許しがもらえなかったのに、一緒に出かけるとはどういうことだろう。
俺が分からないという顔をすれば、小川さんはコロコロと笑った。
「池田さんと赤星さんが一緒に居るときにお願いしたんですよ。そうしたら、池田さんには断られたんですけど、それを赤星さんが怒って……なんだかんだあって、一緒に行ってくれることになりました」
なるほど。なんとなくその情景が思い浮かんだ。
池田の奴、彼女には甘いからな。
俺様な感じがあるのに、彼女も負けない位に言い返して、そして池田を丸め込んでいる。そんな光景を俺も何度か見た事がある。
「……リアルに想像できた。で、頼んでまで買いに行かなきゃいけないものがあるの?」
「――それは内緒です」
人差し指を口元に宛て、シーっと笑いながら内緒と言った。
すごく、すごく楽しそうに。
こんな風に内緒だといわれると、ますます気になってしまうのが人間だと思う。
よって、非常に気になってしまった。
「……え?どういうこと?」
許しがもらえなかったのに、一緒に出かけるとはどういうことだろう。
俺が分からないという顔をすれば、小川さんはコロコロと笑った。
「池田さんと赤星さんが一緒に居るときにお願いしたんですよ。そうしたら、池田さんには断られたんですけど、それを赤星さんが怒って……なんだかんだあって、一緒に行ってくれることになりました」
なるほど。なんとなくその情景が思い浮かんだ。
池田の奴、彼女には甘いからな。
俺様な感じがあるのに、彼女も負けない位に言い返して、そして池田を丸め込んでいる。そんな光景を俺も何度か見た事がある。
「……リアルに想像できた。で、頼んでまで買いに行かなきゃいけないものがあるの?」
「――それは内緒です」
人差し指を口元に宛て、シーっと笑いながら内緒と言った。
すごく、すごく楽しそうに。
こんな風に内緒だといわれると、ますます気になってしまうのが人間だと思う。
よって、非常に気になってしまった。