【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~


時政先輩を見送って、どのくらい経ったのだろうか?


はッと我に返りスマホで時計を確認すると、もう四時間目の授業が始まっていた。




どんだけ私、呆けていたのよ…


自分に呆れながらお腹も減ってきたし、購買でパンでも買って食べようかな?


と思い立ち、購買に向かって歩き出した。




それにしてもまさかここで時政先輩に会い、ホッペにキスまでされるなんて夢でも見ているようだ---


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