【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
うん…、
夢だったかもしれない---
それくらいありえない出来事だったから。
多分きっと、この事を誰かに話したところで誰も信じてはくれないだろう。
って言うかその前に、私には友達がいないからそれを言う人もいないんだけどね---
少しばかり寂しい気持ちになってしまった。
でも今の私には友達なんて作っている暇はないし、いてもジャマなだけだから私は一人でいいの。
強がりかもしれないけれど、友達がいたらきっと自由に動き回ることも難しくなるしね---