【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
キスをしながらフと目を開けると目の前の女が綾香ではないと気づいた瞬間、一気に気持ちが萎えてしまったというわけだ---
そうなるともう、その女と何をしても気持ちが冷えていくばかりで楽しくもなんともない。
これ以上ここにいても、もう無理だな---
早々に諦め、女子寮をコッソリと出たと言うわけだ。
置いていかれた女はまぁ、色々と喚いてはいたけどなだめて今に到る。
しかし…
何で俺はこんなに綾香の事が気になってるんだ?