【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~


『止めなさい。今なら許してやろう。だから…』


「許す?…俺はお前を許さない」



バリンッ---


拳を握り爆破スイッチを取り囲むガラスを割った。



そして指をスイッチへと伸ばす。




『止めないかッ!この研究所にはお前らの細胞や、第二段階後の貴重な死体。他にも重要な物が多くあるんだ』


「クッ…、アハハハハハ…」



焦るボスの声色に思わず笑ってしまった。



そんな事、俺が知るもんか。


< 736 / 779 >

この作品をシェア

pagetop