【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~


「そんな事より」


鏡夜に視線を向けると真剣な瞳と合わさった。




「…何で蓮なんかと付き合ったんだ?」


「えっと何でって…。好き…だから?」


私の答えに眉を寄せる鏡夜に、首を横に傾けた。



何でそんなに怖い顔をするの?




「綾香…。俺は綾香が好きだと言ったよな?蓮なんかほっといて俺と付き『ウルセェッ!』…イッテェ。何すんだ、蓮ッ!」



テーブル下にある鏡夜の足を蓮が蹴っ飛ばし、私を抱きかかえながら皆を威嚇するように睨みつけた。


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