【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
何だかんだ言っても皆、私と蓮を温かく見守ってくれるはず。
だってここにいる人達は優しいから---
ここにいる生徒会の皆とこれからも共にする事が出来るならと、蓮の胸から顔を出し皆に視線を向ける。
「私…、補佐役引き受けるね」
「綾香…」
蓮の声が頭の上から聞こえてきた。
「でもね、良牙も一緒でいいかな?」
「もちろん、そのつもりでした」
時政先輩の言葉にニッコリと微笑み、そして良牙に視線を向ける。
そこには少しブウたれた良牙がいた。