私がナイト。


ガチャ

「お父さん話って何」

ノックもせず戸を開け第一声がそれである
そしてそのまままっすぐ応接用ソファにボスっと腰掛けた

千尋の父、総一はそんな娘の姿格好を見て深いため息をついて

「せめてノックくらいしろ。それにその格好はなんだ!」


「・・さっきまで寝てたから。」


「・・・そうか」

そう言うも、いつもの通り寝起きの緩い千尋に何を言っても意味がなく、父はすぐ本題に入った

総一の表情が呆れ顔から真剣な顔に変わり、千尋は少しだけ姿勢を正すことにした




「千尋、お前高校は八竹に行け。」








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