私がナイト。

男子校




「ねえ、ちーちゃん!」


「なぁに、ゆーくん?」


その男の子はいつも私に明るく優しく笑ってくれる
同じ年に生まれた隣の家の「ゆうくん」は小さい頃の私の遊び相手であり、兄弟のような存在だった



「僕ね、ずっとちーちゃんの事護るの!
ゆうくんは男の子だからね、ちーちゃんのナイトになるんだ!」


「ナイトってなあに?」



「んとね、ちーちゃんを守る人だよ!」


小さな胸を張ってそう言った「ゆうくん」の姿は、今でもはっきりと覚えてる


「だから、僕とちーちゃんはずっと一緒だよ!」


「うん!ずっと一緒!」


2人手を繋いでにっこり笑った





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