【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
それから少し時間が経ってお兄ちゃんが車を準備した。
その間あたしと蒼はカバンを取りに行ったり、
戸締りしたりして玄関に向かった。
「蒼、ほんとに熱大丈夫??」
「あぁ。大丈夫!」
そう言うと蒼はあたしを抱きしめてキスを落とした。
「……っあおっ」
「そんな顔すんなって……
止まんねえだろ……」
「舞衣~!!準備できたぞ~!!」
外から聞こえるお兄ちゃんの声で蒼のキスが途中で止まった。
よかったのかよくなかったのか
分からない……
でも、ちょっと残念だと思ってるあたしが居た……