【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
蒼と一緒に玄関を出た。
あたしは鍵を閉めて蒼の後を追った。
車に乗り込むとすぐに出発した。
「蒼くん家はどこ??」
「県立医大に送ってください。」
「え?」
「親父そこにいるんで。」
「うん、分かった!」
そうだった、
蒼、院長の息子だった……
忘れてた……
40分ほど車に乗っていて
やっと病院についた。
「ありがとうございました。じゃあな舞衣!約束忘れんなよ?」
そう言って車を降りた蒼。
あたしはそんな蒼に大きく手を振った。