【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
またあたしの声を遮って切った。
未唯に言わなくちゃ。
あたしは急いで階段を駆け下り、
未唯の元へ向かった。
「未唯!圭が来るからもう一人分お昼追加!」
「え!?圭来るの??」
あたしが頷きくと「分かった!」と言って食材を増やした。
しばらく未唯と話していると、チャイムが鳴った。
「あ、圭だ、」
あたしはそう言ってドアを開けた。
「よ!」
「よ!……じゃないわよ!突然かけてきて突然切って!!」
「悪ぃー悪ぃー」
そう言いながらあたしの頭を撫でながらリビングに入って行く圭。