【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
今日も寝てる。
「ふふっ」
思わず笑いがこみあげてきて笑ってしまった。
「よく飽きないね……」
あたしは無理だ。
寒いの苦手だし……
あたしは彼に近づき、隣に座った。
近くに彼の手があってあたしは知らない間に握っていた。
「冷た……」
桜井くんの手は氷水にでも浸けていたように冷え切っていた。
「いつからここに居るの……??」
「さっきから。」
「えっ、また起きてる!!」