【完】イチョウ~あたしは幸せでした~







「舞衣、私は大丈夫!
気長に圭がフラれるのを待つから!」



そう小声で言って圭の元へ走って行った。



意外と……



「肉食だな……未唯は……。」



「コウくん……ふふ。ほんとだね……」




よかった。



なんにせよ、未唯が笑顔ならそれでいいやっ!



「コウくん!!教室行こう!!」



あたしはコウくんの手を引いて走り出した。





「あ……。」



「いって……っ」


「あ、ごめんコウくん。先教室行ってて!!」


「あぁ。」



< 169 / 396 >

この作品をシェア

pagetop