【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
「舞衣、私は大丈夫!
気長に圭がフラれるのを待つから!」
そう小声で言って圭の元へ走って行った。
意外と……
「肉食だな……未唯は……。」
「コウくん……ふふ。ほんとだね……」
よかった。
なんにせよ、未唯が笑顔ならそれでいいやっ!
「コウくん!!教室行こう!!」
あたしはコウくんの手を引いて走り出した。
「あ……。」
「いって……っ」
「あ、ごめんコウくん。先教室行ってて!!」
「あぁ。」