【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
マジかよ。
俺、舞衣と隣か……
別れた後気まずい……
「蒼ー!メール読んだ?
席隣だよ!って送ったんだけど…」
「え?あ、ごめん、昨日ケータイ見てなかった…」
「あ、そっか…!いいよ!」
メール…あの時の。
送ってくれていたんだ、
クラスとか…席の場所とか。
好きな事には変わりない。
でも。ほんとに別れていいのか?
ヤバい。
舞衣の顔を見たら、別れられそうにない……
分かんねえ……
もうなんで俺なんだよ。
なんで俺が死なねえといけないんだよ……
もっと舞衣と居たいのに…ーーー
「桜井?どうした。」
「宮城……お願いがある。」
俺は宮城を教室から連れ出し、
屋上へ向かった。
「なんだよ。お願いって……」
「宮城……俺さ」
俺は宮城に全てを話すことにした。