【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
「俺にじゃなくて、
直に返事がきたみたい。」
「え?新谷くん?」
新谷くんあんまり
仲良くないって言ってたのに……
「あ、舞衣、」
圭が突然あたしの耳元で呟いた。
「直がお前の為にメールしてくれたんだよ?」
……
「そうなんだ……」
新谷くん……
何から何までありがと……
「で、なんて送ってなんて来たの??」
と未唯が食いつく。
「えーっと俺が、【夏休み花火しない?】って送ったら~」
「新谷くんっ!!」
教室の後ろの扉から現れたのは新谷くんだった。