【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
「相川、桐谷廊下に立ってろ!!」
……
案の定怒られ、
あたしと未唯は廊下に向かった。
「ごめーん舞衣……」
「いいよ、終わったことだし……」
まぁ、未唯の驚いたときの声はあり得ないくらい大きいからね……
「勉強ついていけなくなる……」
そう言って肩を落とす未唯にあたしは声をかけた。
「今やってるところ
あたし得意だから教えるよ!」
そう言うと未唯の顔は
パァっと明るくなった。
「ありがとう!!舞衣っ!!」
「いえいえ!」
そして授業が終わるまで廊下に立っていたあたしたち。
全然退屈じゃなくてむしろ楽しかった。