【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
「もうわかんなーい!!」
放課後になりあたしと未唯は補習を受けていた。
「未唯、自棄(やけ)になんないで!!」
「えーだって分かんないもん!!」
「未唯……」
「相川、やらねえと帰らせないからな!」
……
「えー」
先生鬼だ……
「桐谷はできたか?」
「終わりました……」
「えっ!まだ開始10分だけど……」
先生は驚きを隠せない様子だった。
「採点する。相川の見てやってくれ。」
「はい。」
あたしは先生に言われるままに未唯の回答を見ていた。