【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
「うわっ、もう帰りたいいいっ!」
そう言う未唯と圭。
「ダメダメ!!一緒に行くんでしょ!?あたしたちと!!新谷くんも応援してくれたし、大丈夫だって!!」
「なんで直が出てくんだよぉぉ!!」
「圭、新谷くんの事
好きなのかと思ってた。」
と真顔で悪戯した。
「おまっ!!ふざけんなよ~!!」
「ふふっ、それそれ!
その元気さで乗り越えちゃえ!!」
あたしはそう言って真っ先に正門を通った。
「桐谷さんですね?」
「はい!」
「どうぞ。」
ちょっと厳つい顔の先生に名前確認をされて中に入った。
ちょっと怖かった……