【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
テスト数は残り1つ。
お昼を挟んで行われる。
「疲れたぁー」
と圭と未唯があたしとコウくんの周りに集まってきた。
「舞衣、顔色悪いけど大丈夫?」
「う、うん。大丈夫だと思う……」
そしてあたしたちは食堂に向かった。
「いっただきまーす!!!」
圭と未唯は朝の緊張感がなんだったのかというくらい
この空気に馴染んでいるようだった。
「いただきます。」
朝、お兄ちゃんが作ってくれたお弁当を食べ始めた時だった。
『受験生の桐谷舞衣さん。至急会議室までお越しください。』
校内放送で呼び出されたのは──……