【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
しばらくメイド服のまま回り、
学祭の終わりが近づいてきて
あたしは真っ先に制服に着替えた。
「恥ずかしかった……」
そう小さく呟きながら更衣室を出た。
「はい、未唯着替えてね~」
「はーい」
なかなか着替えようとしない未唯にもう一度言う。
「未唯~次待ってるから早くね??」
「うん。はぁ、もう着替えないといけないのか……」
「そんなにメイドの格好気に入ったの??」
「気に入った……!!」
あたしと交代で更衣室に入っている未唯と
そんな会話をしながら、
自分の着ていたメイド服を畳んだ。