【完】イチョウ~あたしは幸せでした~






しばらく抱きしめられたままで外の寒さよりも
蒼の暖かさが勝って心地よくて離れられなかった。



「そろそろ戻んねえとヤバいよな?」


「そうだね……」


「じゃあ、また帰りな。」



そう言いながら手を振って去って行った。





「蒼……好き……」





そう小さく呟きながらあたしも教室へと戻った。




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