【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
「じゃあ、俺彼女待たせてるから行くわ!!」
「うん……!」
「私も部活行くね?」
「うん、ありがとう……」
「バイバイ!!舞衣!!」
「あ!!コウくんの事……」
「任せて!!舞衣は心配しなくていいから!」
そう笑って走り去った。
未唯を追いかけるかのようにあたしも教室を出た。
『コウくんごめんなさい……』
言葉では言えなかった思い。
心の中で呟きながら蒼の居るあの場所へと向かった。