俺様彼氏と同居生活
第1章

*ケガした王子様

♪~


最近よくテレビで流れているアイドルの新曲を口ずさみながら歩く帰り道。



「ちょっとやり過ぎたか?」


「大丈夫だろう」


そう言いながらすれちがっていったのは、私と同じ制服を着た男子5人。



その中の1人の手にはナイフが握られていた。


もしかして、誰かやられたのかな?と感じた私は、男子達が出てきた路地を覗いた。


「いってえ」


するとそこには腕から血を流した男の人がいた。



その人も私の学校の制服を着ている。



「大丈夫ですか?」


私はその人に声をかけた。


「あ?…ああ、大丈夫だ」


いや、大丈夫じゃないでしょう。


すごく痛そうなんだけど。


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